北アルプスの美しい森を守り、自然と共生する。

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このページは北アルプス森林組合の新しい活動情報などを掲載しております。
より安全性が高いヘルメットを導入しました

 当組合では、安全対策の一環として、より安全性の高いヘルメットを導入しました。
 林業作業にヘルメットは必需品ですが、作業中にイヤーマフ(騒音から耳を守るためのヘッドフォン型耳当て)が枝に引っ掛かったりして作業の障害になることがありました。
 このため、イヤーマフが露出せず作業の支障になりにくいヘルメットを導入しました。
 導入後アンケート調査を行った結果、下記のとおり装着性、機能性、安全性が、従来使用していたヘルメットより高いことが確認できました。
 なお、このヘルメットの導入は、株式会社森林環境リアライズ様の「林業労働安全確保対策事業」の助成をいただいております。

区 分
感    想
装着性
・頭部への密着性が高く、1日装着してもゆるまない。
・顎ひもの着け外しが楽。
・インナーに隙間があり、通気性が良い。
機能性
・イヤーマフが格納式のため、藪の中などで引っかかることがない。
・イヤーマフ圧が調整できてよい。
・フェイスガードのスライドがスムーズで、上げた時に邪魔にならない。
安全性
・墜落保護機能があるため、斜面で転倒した際に有効だと思う。
・インナーがあることで、上部からの衝撃に対応できる。
・フェイスガード一体のため、安心感が高い。
問題点
・顎ひもの調整が複雑で手間がかかる。
・他のヘルメットも同じであるが、フェイスガードが逆光の際には見づらい。
・やや重い

夏季安全講習会を開催しました:令和5年8月4日

 8月4日(金)午後1時30分から、フレンドプラザ大町において、組合職員・作業員21名のほか、協力事業体の皆様13名、管内行政機関の皆様5名にもご参加いただき、夏季安全講習会を開催しました。
 講師に、株式会社森林環境リアライズ 専務取締役 石山浩一様をお迎えし、安全装備の重要性や安全な作業の基本等について講演いただいた後、VRシミュレーターによる伐木作業に伴う労働災害の疑似体験を行いました。VRシミュレーターの疑似体験では、伐採した材が目の前に倒れてくる状況に、驚く方が多くおり、改めて伐木作業の危険性を認識しました。
 なお、この講習会は、株式会社森林環境リアライズ様が行う「林業労働安全確保対策事業」の補助を受けて実施しました。同事業では、併せて安全性の高い作業用ヘルメットの導入も行っています。 


▲VRシミュレーターによる伐木災害体験

廃材・焼却灰を舗装剤活用への実証実験 令和2年12月10日

 ボイラーなどで使用する木質燃料の焼却灰や廃材と海水系マグネシウム等で、土壌固化材を製造。舗装事業の事業化に向けた実証実験を始めました。産業廃棄物として処理される灰や間伐材・廃材を有効活用。吸湿性があり、ゲリラ豪雨などによる冠水を防ぐ防災効果や農地のあぜ道などを舗装することで草刈りの低減などでも期待されます。
 現在組合敷地内で灰のみやウッドチップを混ぜた舗装などいくつかの実証実験を行い性能を試みています。
 この事業は舗装を手掛けている「済美環境化学」が協力。

大糸タイムス2020.12.10より 

温泉水を使ったチップの乾燥実証の概要 令和2年10月14日

1.目的
 化石燃料を使わない自然エネルギー、木質バイオマスとしてのチップを地域の木材、特に広葉樹の原木を使ってチップを生産、再生可能な自然エネルギーとしてチップを使ったボイラー等の燃料として活用するため、燃料用チップの水分調整を行うため、当地域の温泉水を使って乾燥させるための実証を行う。
 この実証実験の結果、温泉水の利用が可能となった場合、より含水率の少ない、燃焼効率の良いチップの生産拡大により、化石燃料に代わる木質バイオマスエネルギーとしての需要の拡大により、当地域の特徴である自然林、広葉樹の利活用を推進し、森林所有者の森林特に広葉樹の需要拡大により、素材生産意欲を促し収益増につなげたい。
 また、当組合は長野県SDGs推進企業に登録しており、森林整備等を推進することなどで持続可能な政策目標にCO2の吸収、化石燃料に代わる燃料としてチップ、薪等の需要拡大を図り、再生可能な自然エネルギーの普及することで、脱炭素化、CO2の削減等により地球温暖化防止に貢献したい。

2.事業実施団体:北アルプス森林組合

3.実験共同実施企業:極東開発(株)、(株)日比谷アメニス

4.協力団体:長野県北アルプス地域振興局、大町市

5.実証実験実施日:令和2年10月12日から10月23日を予定

6.実施場所:大町市平1915-21 高瀬別荘地内 別荘地管理用道路

7.大町市所有の温泉水の余剰水として放流してある温泉水

 
実証実験案内板
排温泉水を熱エネルギーに
温風でコンテナのチップを乾燥
コンテナ内のチップ
長野県SDGs登録
 北アルプス森林組合は、長野県が進める長野県SDGsを推進する企業として登録され、2020年8月6日、長野県から登録証が授与されました。
 北アルプス森林組合は、本業であります森林整備、造林事業等によりCO2の吸収、削減など、地球規模で取り組まなければならない環境問題など、様々な課題解決に向け、また、持続可能な政策目標の達成に向け、積極的に取り組みます。
 SDGsとは、「持続可能な開発目標」を意味し、2015年国連が加盟する193カ国が達成を目指す2016年~2030年までの国際目標です。
 持続可能な開発とは、将来の世代のニーズに応える能力を損ねることなく、現在の世代のニーズを満たす開発を意味し、だれ一人取り残さない世界の実現、特に「環境を守る」、「一人ひとりの人権を尊重すること」、「経済活動を通じて富や価値を生み出していくこと」 など17のゴール、169ターゲットの開発目標を設定し、世界全体で実現していくこととしています。
 私たち森林組合も社会の一員として、世界規模で実現していかなければならない持続可能な開発目標達成のため、特に森林整備等の本業を通じてCO2の削減、吸収等により地球温暖化防止による自然災害防止等に貢献していくこととしています。
 組合員の皆様もできることから一緒に取り組んでいただきますようお願いいたします。
SDGs(様式第3号) 達成に向けた具体的な取組(pdf)※別ウインドウで開きます。
活動内容
 小谷村のご協力をいただき、長野県立大町岳陽高校にスナゴケマットを設置しました。
 教室内への太陽の照り返し防止、学生への癒し効果などコケ設置の効果を検証しながら、本格的なコケ栽培が可能か検討して行きます。〈2018.5〉
大北森林組合苔

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